日本のナチュラルワインと海外の違いを感じた瞬間〜味の輪郭が教えてくれる日本と海外の個性〜

 




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日本のナチュラルワインを飲んだ後、海外のものを口にしたら、なんだか粗さやぼやけた感じが気になってしまいました。繊細でクリアな日本のワインに慣れると、海外の個性が逆に際立つ瞬間があるようです。このブログでは、そんな個人的な体験をもとに、両者の違いを掘り下げてみます。ナチュラルワインの多様性を感じながら、あなたも飲み比べをしてみませんか?















日本のナチュラルワインが教えてくれる「繊細さ」という価値。



最近、改めて感じることがあります。それは、日本のナチュラルワインを飲んだ後に、海外のナチュラルワインを飲むと、その違いがより鮮明に感じられるということです。



例えば、日本のナチュラルワインは、透明感のある酸、余韻の美しさ、細やかなバランスが際立ちます。一方で、海外のナチュラルワインの中には、果実味が強く、骨格がしっかりしているものの、どこか輪郭がぼやけたり、粗さが目立つものも少なくありません。特に、日本のワインを味わった後では、その違いがより明確に浮かび上がってくるのです。



これは、日本のワインの「繊細な造り」が影響しているのではないかと考えています。

日本の造り手たちは、気候風土に寄り添い、ブドウの持つ純粋な味わいを引き出すために、

温度管理など極めて丁寧なアプローチを取っています。過剰な抽出や介入を避け、ピュアな果実味と緻密な酸のバランスを重視するため、仕上がりが非常に精妙になります。



対照的に、海外のナチュラルワインの多くは、もっと自由で奔放な表現を持っています。

これは決して悪いことではなく、それぞれの地域性や文化や生産者の個性の違いが反映された結果とも言えます。ただ、日本のナチュラルワインに慣れた舌で飲むと、時に「粗い」と感じたり、「味の輪郭がぼやけている」と思うことがあるのです。



ナチュラルワインの世界は広く、多様性に富んでいます。その中で、日本のワインの持つ「繊細さ」や「奥ゆかしさ」は、まさに唯一無二の魅力。



ワインの造り手たちが生み出すこの味わいを、もっと多くの人に知ってもらいたいと、改めて感じました。








わかりやすく整理してみると、、、、







きっかけ:日本のナチュラルワインとの出会い


日本のナチュラルワインを飲んだ時の印象。たとえば、山梨や長野の生産者が造るワインは、透明感のある味わいや繊細なバランスが印象的。細く強い酸を輪郭に感じ、雑味が少なく、ブドウのピュアな表情が際立つ感覚に驚きました。




海外のナチュラルワインを飲んだ瞬間


その後に海外産(例えばフランスやイタリアの自然派)を飲むと、違いが明確に。力強い個性やワイルドな風味は魅力だけど、どこか粗さや味の輪郭がぼやけた印象を受けたのです。日本の繊細さに慣れた舌には、少し雑に感じる瞬間も。




なぜそう感じるのか?造りの違いを考える


日本の生産者は、小規模で綿密で丁寧な醸造にこだわり、気候や土壌に合わせた繊細なアプローチを取る傾向が。一方、海外では大胆な実験や伝統的なラフさが個性として残ることも。この「造りの哲学」の違いが、味に表れているのかもしれません。また、日本の湿潤な気候が、ブドウに繊細なニュアンスを与えている可能性もあります。













感じ方の変化:順番が影響する?


飲み比べの順番も大きいと気づきました。日本のワインで舌が「クリアさ」にチューニングされると、海外の複雑さが逆にざらつきやぼやけに感じられる。

逆に海外から日本にいくと、物足りなさを感じる人もいるかも。味覚って面白いですね。




楽しむための提案


この違いを否定するのではなく、多様性として楽しむのがナチュラルワインの醍醐味。

日本の繊細さを味わった後に海外のワイルドさを試すのも、味覚の旅としておすすめ。

自分なりの「順番ルール」を見つけてみて、今まで以上に楽しんでください。





日本のナチュラルワインの繊細さに触れると、海外のワインが粗く感じたり、味がぼやけたりする瞬間があります。でも、それはどちらが優れているではなく、造り手の個性や文化の違いを楽しむチャンス。次にグラスを傾ける時、ぜひ飲み比べでその違いを感じてみてください。あなたにとっての「今、 飲みたい一本」はどっちですか?





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