「知られざる自然派のパイオニア:北摂ワインズが惚れた生産者たち」シェリーの聖地で“反逆”する造り手〜フェルナンド・アングロという異才〜
「知られざる自然派のパイオニア:北摂ワインズが惚れた生産者たち」シリーズvol.4
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こんにちは、北摂ワインズです。 『ナチュラルワイン手帖』にお越しいただきありがとうございます。
スペイン南部、アンダルシア地方。石灰質土壌と潮風が交差するサンルーカル・デ・バラメダは、シェリーの聖地として知られています。その伝統に真っ向から挑みつつ、敬意も忘れない──そんな“反骨とリスペクト”を両立させた造り手が、フェルナンド・アングロです。
ロンダ出身の彼は、学者、ワインジャーナリスト、そしてインポーターとしての経験を経て、2012年、サンルーカルへ移住。本格的にワイン造りをスタートさせました。
ガレージから生まれる、異次元のナチュラルワイン
アングロのワイナリーは、サンルーカルの高台「バリオ・アルト」にある小さなガレージ。そこで造られるワインは、まるで科学者の実験室から生まれたかのよう。ガラス瓶に浸されたぶどう、酸化熟成、瓶内発酵──従来の枠を超えた“飲む芸術”が、ここから生まれます。
彼が使うのは、地元品種のパロミノ。通常はシェリーに用いられるこの品種を、彼はアンセストラル(古代製法)や酸化的スパークリングなど、斬新なスタイルで表現します。
「伝統」と「狂気」のはざまで
フェルナンド・アングロの世界観
自らを“ワイン・アーティスト”と称するアングロ。彼の造るワインは、サンルーカルという土地の記憶と未来が交差するような存在です。
まるでサルバドール・ダリのような風貌と発想で、常識を軽やかに飛び越え、飲み手の感覚を揺さぶります。農薬や除草剤はもちろん、銅や硫黄も使わない。
自生酵母による自然発酵、SO2無添加、無清澄・無濾過。徹底した自然栽培と、土地ごとの個性を最大限に引き出すミニマムな介入。それがアングロの哲学です。
代表的なナチュラルワインをチェック!
代表的なキュヴェをご紹介します:
特に北摂ワインズでは、彼が手がける通常はシェリーに用いられるこの品種パロミノ・フィノをアンセストラル(古代製法)用いてペティアンナチュレにした、その卓越したセンスと技術に、まさに名手の風格を感じています。
その一杯は、世界の見え方を変えるかもしれない
フェルナンド・アングロのナチュラルワインを飲むこと。
それは、常識の外にある美しさに触れ、自然と人の対話をそのままグラスの中で味わう体験です。
一口で、世界が少し変わって見える──。常識を軽やかに超えていく、美しさとの出会い。
その驚きと感動を、ぜひあなたの五感で確かめてみてください。
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