日本ワインの隠れた魅力、その2 ~山梨と長野、産地の個性が織りなす味の違い~

 


 『ナチュラルワイン手帖』にお越しいただきありがとうございます。                    日本ワインの魅力って、実は産地ごとに全然違う顔を持っているところにあるんです。同じ日本なのに、山梨のワインは軽やかで親しみやすく、長野のワインはちょっと背筋が伸びるようなエレガンスが特徴。そんな違いを、山梨の『ドメーヌ・オヤマダ』と長野の『テール・ド・シエル』という2つのワイナリーを通して比べてみませんか?北摂ワインズがワインの流れを目安に25年見てきた視点で、その秘密をそっとお教えします。グラス片手に、土地の味を旅する気分で読んでみてください。」















産地が味を決める日本ワインの魅力

「日本ワインの面白さは、同じ国でも産地によって全く違う顔を見せること。今回は、山梨と長野を代表する2つのワイナリー、ドメーヌ・オヤマダテール・ド・シエルを簡潔に比べてみます。北摂ワインズのオーナー冨鶴が30年ほどナチュラルワインを見てきた視点で、その違いを紐解きます。」





山梨・ドメーヌ・オヤマダ: 甲州とマスカット・ベーリーAの自然な輝き

  • 山梨の特長: 温暖な気候と長いワイン造りの歴史。特に甲州種は日本固有のブドウで、柑橘系の爽やかさとほのかな旨味が特徴。
  • ドメーヌ・オヤマダのこだわり: 小山田幸紀氏による無添加・自然派アプローチ。化学肥料や添加物を極力避け、ブドウ本来の味を引き出す。例: 「甲州」はレモンや白桃のようなフレッシュさで寿司や刺身と相性抜群。「マスカット・ベーリーA」は軽やかでチャーミングな赤で、和風ハンバーグにも合う。
  • 読者への一言: 「無添加でシンプルなワイン造りだからこそ、山梨の土地がそのままグラスに映ります。」













長野・テールドシエル: 標高が育むエレガントな味わい

  • テール・ド・シエルのこだわり: 自然派ワインを追求し、低添加・低温で丁寧に醸造。例: 「シャルドネ」はリンゴやナッツのニュアンスと綺麗な酸が特徴で、白身魚のムニエルにぴったり。「ピノ・ノワール」は繊細な赤果実とスパイスの余韻があり、鴨肉やキノコ料理と好相性。
  • 読者への一言: 「長野の標高が生み出す冷涼な土壌が、エレガントなワインを生み出します。」














ドメーヌ・オヤマダは、日本ナチュラルワイン界のパイオニア的な存在。




テール・ド・シエルは今後の日本ワインを世界に押し上げるリーダー的存在。







無添加・低添加が引き出す産地の個性

  • 北摂ワインズの視点: 「25年前のワインは添加物で味を整えるのが主流だったけど、今日の生産者たちは、産地の個性を活かす自然派がトレンド。両ワイナリーは、日本ワイン界に欠かせない存在です。





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  • テールドシエル ピノ・ノワール 2022」: 長野のエレガンスを楽しむ1本。ピノノワールの柔らかな果実味と、複雑で深い味わいが表現されている魅力的なワイン。常連様のみのご紹介。




もっと日本ワインの奥深さを味わいたいという方は、ぜひ『ドメーヌ・オヤマダ』と『テール・ド・シエル』のワインを手に取ってみてください。例えば、同じ銘柄でもヴィンテージ(VT)の違いを飲み比べてみると、年ごとに変わる気候やブドウの表情がグラスの中でどう映し出されているかを感じられるはずです。それぞれの造り手がどんな意図を持って醸造したのか、この先どんなスタイルのワインを目指し、ワイナリー自体をどう進化させていきたいのか――そんなストーリーを想像しながら味わうと、ワインがもっと面白くなります。
いや、実はもっとすごいことがあって、全く同じワイン、同じヴィンテージでも、ボトルごとに微妙な違いがあるんですよ。そのワインの新たな発見、自分の味覚の幅を広げるためにも、ぜひ味わってほしいですね。



次回は、「海外の目が捉えた日本のナチュラルワイン革命〜ジャパン・ナチュール:世界のワインラバーが注目する理由〜」をお届け予定。お楽しみに!



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