ナチュラルワインと料理のペアリング術!毎日の食卓がもっと楽しく〜日常の食事を豊かにする提案〜
日常の食事を豊かにする提案
『ナチュラルワイン手帖』にお越しいただきありがとうございます。
ワインと料理の組み合わせって、ちょっとおしゃれなレストランだけのものだと思っていませんか?
実は、ナチュラルワインなら普段の食卓でも簡単に楽しめるんです。ナチュラルワインはその個性的な味わいと自然な魅力で、毎日のごはんをぐっと豊かにしてくれます。今回は、ナチュラルワインの基本をおさらいしつつ、日常の料理とのペアリング術を提案。気軽に試して、食卓をちょっとした工夫で特別な時間に変えてみませんか?
ナチュラルワインってどんなワイン?
まずおさらい。ナチュラルワインは、ビオディナミ栽培のブドウを使い、添加物を最小限に抑えて自然(天然)酵母で発酵させたワインのこと。化学的な手を加えず、ブドウ本来の味わいや生産者のこだわりがそのまま感じられるのが特徴です。白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、オレンジワイン、ペティアン・フリッツァンテと種類も豊富で、味わいはフルーティーだったり、少し野性的だったり、透明感があったりとボトルごとに個性が光ります。
一般的な製法のワインと違って、「どんな味わいが飛び出すかわからない」感じが、ナチュラルワインの楽しさ。
普段の料理に合わせるだけで、新しい発見がありすぎるんですよ。
ペアリングの基本アイデア
ワインと料理のペアリングって難しそうに聞こえますが、実はシンプルなポイントを押さえればOK。ナチュラルワインの場合は特に「料理とワインがケンカしないこと」と「互いの良さを引き立てること」「どちらかに寄せる」が大事です。
- 味の濃さを合わせる: 軽い料理には軽めのワイン、濃い料理にはしっかりとした味わいや旨味のしっかりとしたワインを。
- 風味や香りをリンクさせる: 料理のスパイスやハーブに似た風味や香りのワインを選ぶと自然にマッチ。
- 気軽に冒険: ナチュラルワインは個性が強いから、意外な組み合わせがハマることも!まず何でも試しみよう!
- 調味料との相性:ちょっといいオリーブオイルや塩、胡椒、レモンなどのシンプル味付けだけで、ほとんどのナチュラルワインたちが引き立ちます。
それでは、毎日の食卓で試せる具体的なペアリングを紹介します。
日常料理×ナチュラルワインのペアリング術
1. 和食の日におすすめ:ライトなオレンジワイン
焼き魚やおひたし、味噌汁といった和食の定番に合わせるなら、軽めのオレンジワインがイチオシ。白ブドウを果皮ごと短い期間発酵させたオレンジワインは、ほのかな渋みとフルーティーさがあって、少量の醤油や味噌の旨味と絶妙にマッチします。例えば、鯖や秋刀魚の塩焼きにオレンジワインを合わせると、魚の脂と焼き目がワインの旨みや酸味と調和して、いつもより深みのある味わいに。冷やし気味にして飲むとさらに爽やかです。
2. お肉料理に:軽めの赤ワインやロゼワイン
ハンバーグや鶏の照り焼きみたいな家庭料理には、ナチュラルな軽めの赤ワインを。ピノ・ノワールやガメイを使った赤やロゼワインは、タンニンが強すぎず、果実味が豊かで、お肉のジューシーさを引き立てます。特にあっさりとした豚や鶏肉の料理とは相性抜群。普段の鶏もものソテーが、ちょっとおしゃれなディナーに早変わり!
3. 野菜たっぷりの日に:白ワイン
野菜炒めやサラダ、スープの日には、ナチュラルな白ワインを合わせてみて。グリューナー・ベルトリナー、ソーヴィニヨン・ブランやシュナン・ブラン、みたいな品種は、爽やかな酸味とハーブっぽい香りがあって、野菜の甘みや旨味をしっかりキャッチ。ドレッシングにレモンを使ってるなら、さらにリンクして美味しいですよ。特にオースリアの白は、日本産の野菜との相性バッチリ!
4. 週末のピザやおつまみに:ロゼワインやペティアン(フリッツァンテ)
宅配ピザやチーズ、ナッツをつまむリラックスタイムには、ナチュラルなロゼワインやペティアン・フリッツァンテがぴったり。赤ブドウを軽く漬け込んだロゼは、ベリー系の明るい味わいで、どんなおつまみとも気軽に合わせやすいんです。ほとんど熟成させない特徴のペティアン・フリッツァンテは、葡萄のフレッシュさを感じられるので、冷蔵庫で冷やして、ちょっとしたおつまみ系と一緒に楽しむのに最適。
5. エスニック料理に:微発泡系ロゼワイン
カレーやタイ風炒め物みたいなスパイシーな料理には、ナチュラルワインの中でも「ペティアン」と呼ばれる微発砲タイプが最高。特におすすめがロゼのペティアン泡がスパイスの刺激を和らげつつ、軽やかな果実味がエスニックな風味とベストマッチ。暑い日にもゴクゴク飲めて、ちょっとコクもあり、気分も上がります。
暮らしに取り入れる小さなコツ
- 温度で遊ぶ: 白やロゼワインやペティアン・フリッツァンテは冷やして、赤ワインは少し冷んやりくらいで時間と共に常温に戻していくと美味しさが引き立ちます。
- グラスは気軽に: 高級なワイングラスじゃなくても、マグカップや普段使いのコップで十分楽しめます。レストランで使用されているグラスによっては、極端に個性を引き立たせてしまうので、ちょっとしたごまかしが効きます。普段使いのコップでの飲み方が、格段にテイスティング能力は上がります。試してみてください。
- ストーリーを感じて: ナチュラルワインは造りり手の想いが詰まってるから、ラベルを読んでみるのも面白いですよ。今は、便利なChatGPTなどのAIがありますので、飲みながらエチケット(ラベル)に記載されているワインの生産者やワイン名を、「○○生産者の○○ワインについて教えてくください!」を音声か文字入力してみてください。思った以上に生産者やワインの情報が詳しく答えが返ってきて、驚くほど勉強になりますよ。
まとめ:ナチュラルワインで毎日にワクワクを
ナチュラルワインは、ルールに縛られず自由に楽しめるのが魅力。スーパーで買ったお惣菜でも、家で作った簡単な料理でも、よりシンプルにすることで、ちょっとしたペアリングで「今日もいい感じ!」と思える瞬間が増えます。まずは気になる1本を手にとって、いつもの食卓に並べてみてください。新しい味との出会いと感覚が、毎日の暮らしを豊かにしてくれるはずです!
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